科学掘削:固体地球科学の新しい展開を図る

 火山学を含む固体地球科学の研究では、地下深部に起きている現象の解明を目標にしています。しかし、地表での観測や実験の結果からは、地下深部の実体は仮説やモデルとして推定されているにすぎません。仮説やモデルの検証には、科学掘削による地下の実体の調査が必要です。この検証研究の成果は、新たなる仮説・モデルの構築へと展開し、調査研究の新たなる発展の基礎となります。

 雲仙火山の平成新山噴火中には、詳細な観測が行われ、噴火機構、地下構造、マグマの起源についての仮説・モデルが提唱されています。この雲仙火山において科学掘削を実現し、実証的研究に基づくモデル・仮説の検証研究の手法を確立することは、火山学のみならず、固体地球科学における新たな発展をもたらします。