第2期の計画

 雲仙火山:科学掘削による噴火機構とマグマ活動解明のための国際共同研究においては、雲仙火山の噴火機構および火山体構造と進化の解明のために、火山体掘削を中心とした研究・技術開発を行います。本研究は、平成14年度から16年度まで3年間実施する計画です。

 研究成果の普及および国際共同研究推進のため、平成16年度に火山科学掘削に関する国際ワークショップを開催します。ワークショップでは、特に火道掘削の成果を公表すると共に、その成果を踏まえた今後のICDPなどによる国際共同掘削研究への提言を行います。
 平成14年度の研究項目と担当は次のとおりです。

平成14年度における研究実施体制

研究項目

担当機関

研究担当者

1.雲仙火山の火道の実体解明の研究

 

(1)火道掘削によるマグマ上昇様式と噴火機構の解明

 

 

 @マグマ上昇と火道発達過程の解析

東京大学地震研究所

○  中田 節也

 A火道掘削コアの精密マッピングと組織解析

東北大学大学院工学研究科

   後藤 芳彦

 B実験的手法によるマグマ脱ガス過程の解析

神戸大学理学部

   佐藤 博明

 Cマグマの発泡・結晶化と火道内ダイナミクスの解明

金沢大学理学部

   寅丸 敦志

(2)火道の堀削・検層技術と応力・流体移動に関する研究

 

 @国際協力による火道堀削要素の研究

(財)震災予防協会

   佐野 守宏

 A高温度・高傾斜抗井堀削の研究

(株)東北地熱エネルギー

   佐久間澄夫

 B火道井掘削支援技術の研究

東北大学大学院工学研究科

   斎藤 清次

 C高温度・高傾斜抗井における検層技術の研究

(株)シュルンベルジェ

   西 将利

 D応力・流体移動とフラクチャーに関する研究

(独)防災科学技術研究所

   池田 隆司

2.雲仙火山および島原半島の火山発達史及び3次元構造モデル化の研究

 

 

(1)雲仙火山形成史および島原半島地質構造の解明

 

 

 @火山体形成史とマグマ進化の解明

(独)産業技術総合研究所

◎○宇都 浩三

 A雲仙地溝の活構造解析

京都大学大学院理学研究科

   竹村 恵二

(2)雲仙火山および島原半島の地震学的構造の解明

 

 

 @マグマ供給系の地震学的モデルの構築

九州大学理学部

   清水  洋

 A堀削孔を用いた音波探査による火道のイメージング

海洋科学技術センター

   三ヶ田 均

(3)雲仙火山地域の電磁気学的構造の解明

 

 

 @マグマ供給・放出系の電磁気学的モデルの構築

東京大学地震研究所

   鍵山 恒臣

 A火山流体の分布と移動に関する電磁気学的モデルの構築

京都大学大学院理学研究科

   田中 良和

(4)雲仙火山内部の流体の分布と移動の解明

 

 

 @深部起源流体の分布と移動の解明

(独)産業技術総合研究所

   篠原 宏志

 Aマグマ貫入に伴う熱水系の発達過程の解明

九州大学工学研究院

   江原 幸雄

3.研究推進

文部科学省研究開発局

 

(注:◎は研究リーダー、○は分科会主査)

 以下のような体制で本研究を推進しています。
 全体計画の推進のために研究推進委員会を設置し、その下に、より専門的な作業部会として以下の二つの分科会と掘削安全委員会を設置しています(図参照)。

・第一分科会(火道掘削と噴火機構)
・第二分科会(構造と発達史)
・掘削安全委員会(第三者委員会)

研究推進体制図

(注:幹事会は研究リーダー及び各分科会の主査を含む主要メンバーで構成)